相撲の概要

相撲は誰でもが自由に行える競技であります。 その発展の使命をおびていますのが
大相撲を開催する公益法人(財)日本相撲協会であるとされています。

相撲の競技の形態としては、直径4メートル55センチの円形の土俵の中で廻しを締めた二者が仕切り線をはさみ、制限時間内にお互いが呼吸を合わせて同時に立ち会って勝負を競う。
(大相撲の場合の仕切り制限時間 幕内ー4分、十両ー3分、幕下以下ー2分)
大相撲は体重別が無いのが特徴であります。

規則は誠に簡単であり 土俵から足が出る、土俵の外に手など体の一部が触れる、土俵上で倒れる、土に足裏以外がついた場合、又は反則を行った場合、負けとなります。
勝負の判定は行司が行います、大相撲は5人迄の審判委員がその判定に加わります。
決まり手は82手、非技(勝負結果)が5種類あります、反則は8種類あります。又 真剣勝負の後は礼儀を重んじ勝っても負けても相手を称え互いに立礼をする。

人と人の相撲の最古のものは、(360年頃)7月7日 野見宿禰と当麻蹴速の決戦で 
ここでは宿禰が蹴速を蹴り技で倒したとされ、少なくとも現代の相撲とはかなり異なるものであったことは明確であり宿禰は相撲の始祖として祭られています。

相撲の類似形態の競技では モンゴルで行われているブフ(モンゴル相撲)モンゴル相撲
や韓国相撲のシルムがあります。 又 トルコ他ユーラシア大陸の各地で類似の競技の存在が
確認されていまてす。例えば スイスのシュヴィンゲン(スイス相撲)等。
2500年前のナイル河の横穴の壁画に相撲の取り組みの男性の図が有ります。
この様に見てみますと これらの競技は屈強な人間が本来的に持っている闘争心を
その地方独特なルールに従い具現化した物と言えると思えます。
それらが一方で相撲又は相撲と良く似た競技となり発展して行ったものと思われます。

勝負の判定は行司が行います、大相撲は5人迄の審判委員がその判定に加わります。
決まり手は82手、非技(勝負結果)が5種類あります、反則は8種類あります。又 真剣勝負の後は礼儀を重んじ勝っても負けても相手を称え互いに立礼をする。

アマチュア相撲の団体も多数存在し大相撲の基盤の一端を担っています。アマチュア相撲から
大相撲へ入門す る際、アマチュアの成績次第で幕下10枚目格、
幕下15枚目格にて付け出されての入門となる可能性も有る。
一方 元大相撲力士がアマチュア相撲の指導をしている場合も有り相互協力の関係が有ります。
(財)日本相撲連盟、国公立大学相撲連盟、わんぱく相撲、全日本相撲選手権大会等を筆頭に日本全国に又
国際相撲連盟等を中心に世界各国にアマチュア相撲の団体、大会が多数存在し相撲が世界的に多いに普及しています。

アマチュア相撲の規則も大相撲に準じていますが年齢、体重別が有る場合が有ります。大会ごとに異なります。

年齢 小、中、高、大学生、一般の部
体重別 65キロ未満級、75キロ未満級、85キロ未満級、100キロ未満級、
115キロ未満級、135キロ未満級、無差別級
決まり手 決まり手は82手、非技5手で大相撲と同じですがサバ折り、首投げ、反り投げなどの危険な業は使えません
行司 審判として主審1名、副審1名以上
身に着けて良い物 小、中学生はアンダーパンツを はいても良い


アマチュア相撲

相撲は力を競い合うと言う意味から角力と表現されていた時期も有りました。これは秦の時代の中国で(角觝・かくてい)と言う文字が使用された事に由来しているとされています。
現在も相撲の世界を角界と言い換える時が有ります。

又 現在では海外の有能な若者が大相撲界入りし日本人力士と競い合っています。
大相撲


相撲は男性が行う競技でありますが、最近では女子の相撲(新相撲)が行われており「日本新相撲連盟」という組織も存在します。

日本の相撲の力士は締込(しめこみ、まわし)以外を身につけてはならず、
負傷している場合 のみ包帯、サポーター、白足袋が認められています。相手に危害が加わると思われる物は一切禁止されています。

日本の相撲は元来、神事としての性格が強く、祭の際に相撲を行なう神社も多く奉納相撲と呼ばれます。大相撲春巡業の前後に行われる伊勢神宮、靖国神社、新横綱誕生や正月の明治神宮奉納相撲が有名です。


力士の土俵入りの際に拍手をうち、横綱が綱を締めるのはしめ縄 に由来していると言われています。
相撲の四股は稽古でありますが地面を踏みつけ悪霊を退ける意味が有ると言われています。
又 土俵入り直後に拍手を打って、両手を広げ、手の平を下に向けるのは 私は武器を持っていない、
素手で戦いますの意味があります。
相撲 土俵入り

その他 大相撲ならではの神事が有ります、本場所前日や各相撲部屋の土俵開きに
土俵祭を行い土俵の安全を祈願します。行司が神官の役を務めます。
これは一種の地鎮祭であります土俵に神様を招き 相撲の進行の無事を祈る。
神主役の行司さんが のりとを言上し土俵の四隅の神々に御神酒を捧げ
土俵の中央に勝栗、洗米、するめ、塩、かやの実、昆布を奉納し、土俵を清めます。
神聖な土俵と呼ばれる由縁です。
相撲 神事

相撲は従来は女人禁制で、明治になるまで観戦することも出来ず、現在でも大相撲では土俵上に女性が登る事が問題になっています。
珍しい神事に@「泣き相撲」、A「烏相撲」が有ります。「泣き相撲」は、各地の神社仏閣に古くから伝わる、幼児の健やかな成長を祈願するユニークな神事です。
「烏相撲」は京都・上賀茂神社の祭神の祖父である賀茂建角身命が神武天皇東征の折
巨大な八咫烏(やたがらす)〔不思議な大烏〕となって先導をつとめるという大きな功績をたてたことと、
悪霊退治の信仰行事としての相撲等が結びついて行われるようになったと言われています。 弓矢をもった刀祢(とね)がカーカーカーと烏鳴きをするなどの所作を行い、その後、児童等による相撲が行われます。    
又、各地の祭りの後の締めくくりに相撲大会が行われる事がよく有ります。

元来 土俵の大きさ、形は一定のものではなく、四角い土俵が描かれた図もあり、又 近年用いられている土俵になる前は二重の円となる土俵であり、
現在よりも一回り小振りのものであった様です。
現在は土俵表面に小俵を直径4.55メートルの円になる様 6分を埋め4分を表面に出して作る
土俵中央に70センチの間隔で白線を引き仕切り線とする。
相撲 土俵



相撲は発生起源の古さ(垂仁天皇7年 360年頃)、貴族・武士団・庶民を問わず日本人に広く親しまれ楽しまれ
現在に至る迄 少しずつ変化発展しましたが殆どその形式を変えず
神事、祭り、大会、大相撲等広く多いに行われている事等から鑑みて1つの文化であり
国技と言うにふさわしい競技で有ると自信を持って言えるでしょう。
さらに発展する余地は有ると思われます。 国際的にも広まっております。
相撲は地面に円周と仕切り線を描けばいつでもその場で競技を行える為 子供達の遊びにもなり
体験者も多数おられる事と思われます。

平成24年4月より中学校の体育の授業に柔道、剣道と並んで相撲が武道の必須科目の1つになります。
相撲を選択 体験し、礼を知り 頑健な体を持った中学生が増える事が楽しみです。

よく相撲は立会いが大事と言われますこれはよく腰を割って低くするどくぶつかる事で
相手の回しを取りやすくしその後の展開を有利にするからです

丸一日下位から上位までの相撲を見ていますと低くぶつかり相手の姿勢を伸ばしてまわしを先に取り
自分の有利な体勢にした力士の方の勝ちが多いのがよくわかります。



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